IT経営

IT化ステージの3国比較

2010-04-15

IT化ステージの3国比較(日本・米国・韓国)

IT化ステージの調査は、毎年、米国、韓国でも同様に実施されているようです。この2006年からの3年間の調査結果では、米国、韓国と比較しても日本企業のIT化のレベルが遅れており、なおかつどんどん引き離されているという衝撃的なものだと思いますが、このようなデータはマスコミに載りませんので、多分、ほとんどの日本企業の経営者の方はご存じないと思われます。

このグラフで見る通り、日本ではまだ多くの企業が第2ステージに留まっており、第3ステージへ進化していく気配が少ないことは私自身が実感しております。しかしながら、数年前まではほぼ同じレベルで合った韓国企業ではIT化ステージが進化しつつあることは明白であり、日本の企業が完全に取り残されつつあることを裏付けるデータとなっています。

多くの企業経営者の方は、「うちの会社は、人並みのIT化は進んでいる」と理解しております。確かに、回りの企業の状況を見れば、特に自社が遅れているという認識は持たないことも不思議ではありません。しかし、他国の進化は予想を超えるスピードで進化しています。

この問題は単に情報システムが全体最適化を果たしていないだけではすまされません。

情報システムが全体最適化されていないということは、企業の経営戦略、組織もまた全体最適化されていない可能性が大である、ということです。省庁が、日本の利益よりも省庁の利益を優先してしまう、同じことが企業でも発生しています。また事業部制の大企業ならいざ知らず、小さな中小企業でさえ、自部門の利益を優先する事象が発生しています。

実は、情報システムが第2ステージに停滞している大きな理由も、根源はここにあります。

情報システム自身の問題よりも、企業内の組織が旧態依然とした縦型組織のままで、会社全体として同じ意識を持って活動することができなくなっているということに起因しています。

数年前までは米国に比べれば遅れているが、まだまだ韓国には勝っているといううぬぼれがありました。しかし、最近の韓国は、政府自身も電子化が進み、何より国家戦略として「選択と集中」を徹底しております。国際ハブ空港としての仁川国際空港や、国際ハブ港としての釜山港などは顕著な例であり、電子政府化は、日本より遙か先を行っています。

同じことが企業においても進んでいるようです。当然、日本にも組織の風通しを良くし、次世代に向けた経営革新に成功している企業は中小企業にも沢山ありますが、それでも全体から見ればまだまだ数%でしかない、というところに私は大きな危機感を持っています。

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